AIR

~Standerd Edition~
air.jpg
by key

ストーリー

その町には夏が訪れていた。

人形を操るひとりの青年。
その周りには子供がふたりだけ。
観客の興味を引くには、青年の芸は退屈すぎた。

子供たちは興味を失い、その場を走り去った。

青年は旅のひと。

彼の道連れはふたつ。
手を触れずとも歩き出す、古ぼけた人形。
「力」を持つ者に課せられた、はるか遠い約束。

そんな彼に、話しかけるひとりの少女。
人なつっこく、無邪気に笑う。

彼女との出会いをきっかけに、
この土地での暮らしが始まる。

夏の情景につつまれて、穏やかに流れる日々。
日射しの中で繰り返される、少女たちとの出会い。

夏はどこまでも続いてゆく。
青く広がる空の下で。

彼女が待つ、その大気の下で。

ヒロインと愉快な仲間達

神尾観鈴(かみお みすず)  
 舞台となる田舎町の学校に通う女の子。母親の晴子と二人、一軒家で暮らしている。いつでも元気に笑っている子。そして強い子。

霧島佳乃(きりしま かの)  
 舞台となる町に古くから開業している診療所の次女。両親はすでに他界しており、現在は医者である姉と二人暮らし。動物好きで、いつもポテトという名の愛犬を連れており、学校では飼育委員をしている

遠野美凪(とおの みなぎ)  
 長身美麗な少女。感情を表に出さない性質なので、周りの人間に底知れない印象を与える。しかし、実際には温和な性格をしており、内には深い母性愛を秘めてる。学校では天文部に所属。

※サブキャラと主人公は省略w

本題のレビュー

やはり泣きゲー

 Kanonに引き続き、Keyの作品にチャレンジしたのですが、何というかまたやられた!って感じでした。またまた号泣一直線(笑)な作品でしたねぇ。
 Kanonとはちょっとだけ雰囲気が違い、メインキャラが少ない割に飽きることなく一気に進めていけました。実にシナリオが良く出来ていると思います。全編を通して、家族愛・大切な人への愛情というものが感じられ、どのストーリーも時には笑い、時には涙しながら進んでいきます。

何回泣くの?w

 物語は大きく分けて3章からなっています。最初は「DREAM」。ここで上記3人のヒロインの各ストーリーが展開していきます。
 個人的にお勧めなのは美凪ストーリー。サブキャラとしてみちるという少女が出てきますが、この二人の関係が特有の間を持っており、特に美凪に対するみちるの愛情がひしひしと感じられ、涙が止まりませんでした。

 DREAMをクリアすると次に「SUMMER」になります。選択肢は無し。1,000年前のお話なのですが、これがAIRの全てに繋がる前提の物語と言えます。台詞や説明が独特の言い回しで、慣れないとちょっと面くらいますが、ストーリー自体はとても良いです。これも最後の最後で泣きました。AIR2回目の泣き

 最後は「AIR」になります。観鈴ちんのアフターストーリーみたいな感じでしたが、この章は視点が今までと変わります。何故かというのは物語を進めていくウチにわかりますが、あぁなるほどと思う反面、ちょっと納得行かない終わり方というか、結末までの持って生き方がやや強引かなぁと感じました。
 ま、確かにこういう持って行き方をしないとDREAMの観鈴ストーリーと変わらなくなってしまいますから仕方がないんでしょうけどねぇ。観鈴ちん萌えな方には(予想されていたとはいえ)残酷な進め方かもしれません。
 でも、何だかんだ言って、ここでAIR3回目の泣きが入りましたww

keyのなせる技というか味?

 Kanonもそうでしたが、登場人物のボイスが全く無い作品(昔のD.O.なんかがそうですね)なのに、違和感を全く感じさせないのはすごいと思います。
 途中コミカルな展開をみせたと思えば一転してシリアス、そして泣きのシーンという構成も流石ですね。BGMも流れに合っていますし。やはりKey作品はすごいなと思わせてくれた作品でした。