真冬。
粉雪の舞う大都市に"魔王"が出没した。
望みは、無論、人間社会の崩壊である。

主人公・浅井京介は、学園に通うかたわら、養父のビジネスを手伝って、存外な大金を動かしていた。
倣岸な養父に影響を受けた彼は、才能を余すところなく発揮して、ついには有名企業のブレインとしての顔を持つようになっていた。
けれど、彼は普段はクラシックを愛するひょうきんで明るい青年である。クラスメイトの椿姫と義理の妹の花音、親友の栄一に囲まれながら、楽しい学園生活を送っている。

そんな京介の平凡な日常にも、危機が迫っていた。
花音の出場するフィギュアスケートの全国大会が脅迫され、
椿姫はずっと守ってきた住居から立ち退かされる。
学園では謎の集団が人質を取って立て籠もり、
市内でも富裕層の子供達が次々と失踪していく。
一連の事件はすべて、地下都市を根城とする"魔王"の仕業だという。

そんなとき、一人の少女が訪ねてくる。
少女は、正体不明の"魔王"をあぶりだすべく、頭脳を駆使した心理戦をしかけていった。
流れるような長髪の美少女、宇佐美ハル。彼女こそが、京介の忌まわしき少年時代を、ともに戦ってくれた"勇者"だった。

十年ぶりの再会------

いま、命をかけた純愛ドラマの幕が上がる------

浅井　京介（あざい　きょうすけ）

　本編主人公。
　日中、学園ではひょうきんで明るい青年だが、夜になると別の顔になる。野心にぎらついた瞳で、時には人を貶めることもあるが、友人や家族には優しさをみせる。
　とらえどころのない彼が唯一心から好きなものはクラシック。G線上のアリアである。

宇佐美　ハル（うさみ　はる）　　CV:かわしま　りの

　ただ一人の幼馴染み。
　冷静で思慮深く、とてつもなく意志が強い。型破りの発想と大胆不敵な行動で、幼少期、孤独だった主人公を救った。
　魔王の出没に合わせて、主人公の学園に編入してくる。ミステリアスで近づきがたい雰囲気を持つ。特技はヴァイオリン。
　出身は北極だと言い張るが、たぶんウソである。ペンギンとか超好き。

浅井　花音（あざい　かのん）　　CV:河合　春華

　主人公の義理の妹。同じ年で同じ学園に通っているが、同居はしていない。笑顔ばかりで、いつもお口が半開きな印象だが、フィギュアスケートの実力は全国レベル。
　大好きなお兄ちゃんのために、ちくわで笛を吹けるようにがんばった。怒ると髪がバッハっぽく……。

美輪　椿姫（みわ　つばき）　　CV:紫華　すみれ

　クラスメイト。純情で控え目な性格だが、クラス委員で人望がある。子だくさんな家庭の長女であり、しっかり者の苦労人でもある。
　日々のささいなことも日記をつけるので、会話もたまに日記調になる。

白鳥　水羽（しらとり　みずは）　　CV:海原　エレナ

　クラスメイト。学園の理事長の娘なのだが、寡黙で誰とも関わろうとしない。友達になろうと話しかける主人公を極端に遠ざけようとする。
　毎朝早く教室に来て、誰の目にも触れない花に水をやったり、捨てられた子犬にエサを与えたりと、心優しい一面もあるのだが……。

時田　ユキ（ときた　ゆき）　　CV:北都　南

　ハルの数少ない友人の一人。ハルに続く形で学園に転入してくる。妖艶な雰囲気があるが、気さくで頼れるお姉様としてすぐに学園に溶け込んでいく。
　その頭脳の冴えはハルも認めるところで、特にネゴシエーションの能力はハルよりも上だという。

浅井　権三（あざい　ごんぞう）　　CV:居口伝衛門

　主人公の養父にして強欲の怪物。高利貸しを営み、並外れた凶暴さと、徹底した利己主義によって関わった人々を不幸に陥れる。狩猟の趣味が知れ渡っているせいか、歓楽街の住人から野獣とおそれられている。
　養子の京介を利用する一方で、多大な期待を寄せ、自分のあとを継がせようと考えている。

相沢　栄一（あいざわ　えいいち）　　CV:金田まひる

　主人公の友達。腹黒い。狙ってるとしか思えない容姿を武器に、年上の女性をたぶらかしていく。しかし、あまり要領がよくないためか、すぐにその邪悪な心を見抜かれる。
　ホスト気取りで自分の誕生日を聖誕祭と呼ばせる。趣味は恋愛資本主義との闘争。

魔王（まおう）　　CV:ほうでん亭らっぱ

　本編参照www

久々に

　やってくれました。るーすぼーい＆有葉のゴールデンタッグ。ぶっちゃけ、車輪の国以降の作品が「え？」的なものだったんでw　今回こそはと期待した甲斐があったというものです。まぁ前半部分というか、各ヒロインルートはそれほど特筆すべき事はないんですがねww

　あ、でも水羽にはやられた・・・。シナリオ云々ではなく、絶妙なツンデレぶりにwwwww
　ちなみに↓な？w

　これは水羽ルートエンディングなんだが、もうね、悶えてしまったわwwwww

　とりあえず、第五章以降は、クリックする手を休める暇もなく一気に終わらせてしまった。うーん、久々の充実感。
　そして、TRUEエンドではやっぱり涙してしまったのよ、おっさんもう涙腺が壊れてるからさww

あらすじ的にお話しますとねw

　主人公は学生でありながら裏社会の一端を担う、ちょい悪な訳ですよ。そこに"魔王"と呼ばれる犯罪者が絡んできて、主人公とハルが立ち向かうというとかなり大雑把すぎるんですが、それがこの作品ですwww

　それだけじゃレビューにならんと思いますので、掻い摘んで雑感などちょこちょこ書いてみようかなぁと。

　TRUEはハルのルートです。それ以外のヒロインルートは「基本的に」独立しています。
　基本的に、というのは、そのエンドがそのままハルルートにも反映されているのではなく、一部の事実が影響を受けているから、ということです。例えば、水羽エンドなんか、本編と全く別のベクトルですからねぇ。時間軸自体が異なるので、純粋に水羽と主人公のストーリーになります。

ネタバレちっくにw

　いやね、実はエンドロールが流れた時に、それでも結構泣けたんで「あー、いい作品だった」と思ってゲーム終了しようとしたんですよ。まぁ風呂でも入るかって。
　で、右上のバッテンを押そうとして、ついついエンターキーを間違って押したところが・・・。場面変わってるじゃんかwwwww

　つーことは、真のエンドはまだ続く訳ね？とか思いつつ、風呂なんかどうでもよくなってクリックし続けましたwww
　
　なんかねー、もう嗚咽寸前でしたぜ(；´Д｀)　いや、マジで。簡単にネタバレっぽくしておくと、

・魔王との決着はついた
・主人公は"殺人犯"になってしまった。
・でも本当はハルをかばう為に。（実行犯は主人公ですがw）
・そう、自分一人が悪者になって世間の目を誤魔化す為

的な流れなんですよね。言葉にするのは難しいですが、実際にご自身でこのエンドを観て、そして泣いてくださいw

まとめー

　るーすぼーい氏はすごいよねぇ・・・。今回は最後の最後でやられたって感じでした。エンディング10分位ある訳ですが、鼻水垂らしながらプレイしてましたわ・・・。
　
　命をかけた純愛……
　ヒューマンドラマと言ってもいいかもしれんですね。久々に良い作品でした。まるw