School Days
ストーリー
携帯からはじまるLoveStories・・・
-好きな子を携帯の待ち受け画面にして隠し通したら想いが叶うんだって-
主人公「伊藤誠」が、隣のクラスの「桂言葉」を見つけたのは2学期の始めだった。
別に付き合いたいとか、気づいて欲しいわけじゃない。
遠くから眺めていられるだけで、その日がちょっとはマシになるような気がしたんだ。
流行のおまじないなんか信じているわけじゃないけど・・・
ある日、隣の席になった「西園寺世界」に待ち受け画面に映った言葉の写真を見られ、誰にも言わないと約束させる傍ら突然応援されることになった誠。
それは何かが作戦じみていて、平凡で曇った毎日がとたん鮮明な色を持ち始めた。
順調に進んだ作戦。夕焼けのホームで、初めてデートに誘った言葉を待つ誠。そこで偶然に出会った世界に感謝し、何でもお礼をすると約束する。
「じゃぁね・・・」
唖然としたままホームで立ちつくす誠。
電車の中、一人涙する世界。
嬉しそうな表情で駅へと急ぐ言葉。
三者三様の表情で、壮大なラブストーリーが始まった・・・
ヒロインと愉快な仲間達
西園寺 世界(さいおんじ せかい) CV:柚木かなめ
1年3組で、誠のクラスメイト。クラスの中では明るくムードメーカー的な存在で、やや小うるさいとも言われている。
恭介(誠のクラスメイト)が憧れていたように、可愛らしい容姿と明るい性格で、密かにファンは多いが、なんでもあけすけに言う性格で、告白する男の子たちは皆玉砕している。
桂 言葉(かつら ことのは) CV:遠野そよぎ
誠や世界とは隣のクラスの1年4組。一目を引く容姿のために、昔から男性恐怖症の気がある。大人しく引っ込み思案な性格の少女。
クラスの女子一同から嫌われていて、男子からは距離を置かれて、皆牽制し合っている。
遠目で見ている誠の事を気にしていたが、世界の仲介があり、誠の告白を受け入れた。
加藤 乙女(かとう おとめ) CV:松永雪希
1年4組で、誠とは同じ学校の出身の親友。バスケ部所属の少女。4組の女子をまとめるリーダー格で、言葉をいじめている女子グループの筆頭でもある。
清浦 刹那(きようら せつな) CV:山本 華
1年3組で、世界の幼なじみ。寡黙で、表情を変えることがほとんどないが、世界とは何もしゃべらなくても意思疎通が出来ている。
黒田 光(くろだ ひかり) CV:一色ヒカル
1年3組で、世界の友人。レモンカスタードケーキが有名な市内の洋菓子店の娘。
世界と誠が付き合っていると思っていた為、それを快く思っていない彼女の誠への風当たりはキツい。
甘露寺 七海(かんろじ ななみ) CV:藤村美緒
1年3組で、世界の友人。バスケをやっているスポーツ少女。人望に厚く世界のいるグループのリーダー格だけど、彼氏がコテコテのオタクで男の趣味だけは周囲に理解されない。
言葉とは前の学校で一緒だった。
小渕 みなみ(おぶち みなみ) CV:栗林みな実
4組のムードメーカー。乙女に付き従っている。
小泉 夏美(こいずみ なつみ) CV:木野花さわ
来美と仲が良い、情報通な少女。
森 来美(もり くみ) CV:寧々
乙女、みなみ、夏美をちゃん付けで呼ぶ、おっとりしている少女。
本題のレビュー
まぁ・・・
・・・色んな意味でスゴイ作品でした。今までプレイしてきた作品の中でもトップクラスの強い印象が残る作品です。概要に書いてあるように、恋愛モノなんですが、いわゆる三角関係ドロドロモノです(笑)。もう第一話のエンディングからその匂いがプンプンしてきますから。
というか、「壮大なラブストーリー」じゃなくて「壮絶な」の間違いじゃね?って思うのは俺だけでは無いはずだっwww
逝かれた主人公
それにしても、主人公の伊藤誠、とんでもないヘタレです。かの鳴海●之君なんぞものともしない位です。彼こそ
「キング・オブ・ヘタレ」
の称号がふさわしいでしょう。いや、マジで。プレイ中何度も胸くそ悪くなる程でした・・・。ヘタレというか、逝かれてると言った方が適切かもしれませんね、ええw
#そういう観点からすると、ヒロイン達は可哀相です。
実際にプレイしてみると「おいおい、お前はアホか?」と思うシーンが異様に多かったりして。しかも、未だにヤツは世界がいいのか言葉がいいのか、各エンディングを迎えてもイマイチぴんと来ないんですよね。
二人の気持ちに揺れ動いているっていうと聞こえはいいですが、多分彼は一生揺れてるんでしょうね(笑)
これ何てパッチゲー?www
フルアニメーションっていう割に動きは少ないです。口パク画面が多かったり、Hシーンも一定の動きしかしないパートもあったりしますので、アニメーション自体には期待しない方がいいかもしれません(;^ω^)
おまけに修正ファイルが多く、しかも修正ファイルを実行しないと障害があって先へ進めなかったりします。びっくりしたのはある修正ファイルの容量が約100MBだった事(笑)。ウチは光ですからDLなんぞサクサク進みましたが(インストールの方が時間掛かったし(^_^;)、如何なものかと思います。
ついでに言うと、初期の頃は普通にミラーサイトでファイルを配布しとったんですが、いつの頃からかトレント使って落としてくれとか馬鹿な事を言い出す始末www
何が悲しくてゲームのパッチをP2P使ってDLしなきゃならんのだwww
・・・ま、続編というか刹那ファンディスク的要素の強い「summer days」なんか、発売日の前日からギガ単位でパッチ配布してましたからねーw
商業ソフトなんだから、デバッグ位やってからマスターアップしましたーって宣言しろよなw
キャラ絵と全体的な感想
キャラ絵はそんなにクセもなく、可愛げなヒロインが多いですね。ただ、影の部分が強調されすぎているような気がして、ちょっと全体的に暗い印象があります。それが却ってドロドロしたストーリーを際だたせているのかもしれません・・・。
ストーリーは第一話から最終話(第六話)で構成されていて、なんとなくふつーのアニメっぽい進み方をします。で、各話のエンディングで栗林みな美さんの「あなたが・・・いない」が流れるんですが、コレが名曲で、実に作品とマッチしています。思わずサントラ買いに走りそうになりましたw
他にも豪華アーティストがヴォーカルに採用されていますし、サウンド制作はageが、制作協力がランティスという、ある意味最強だったりします。
全体的な印象はというと、いわゆるハッピーエンドらしいものが無いような・・・。そもそも三角関係なので(メインは世界と言葉の二人)、片方と上手くいってももう片方はどうなるのさ?っていう辺りが描き切れていないんですよね。
どちらかというと、世界の方が堪え忍んでという流れになっていますが、それじゃ世界エンドの場合の言葉ってどうなの?っていうと、何となくうやむやになっている所が不満でした。更に修羅場だったらそれはそれで面白いのにwww
そしてアレ・・・w
そして、世間をあっと言わせたのが、あのシーンです。普段そういうのをプレイしてないせいか、印象はすげー強かったです、色んな意味でw
ま、単なる三角関係ドロドロモノなら、適当に修羅場って片方がオイオイ泣いて、で済むんでしょうが、この作品は違います。
例えば、完全に壊れた言葉(もう目が逝ってますから・・・。ひぐらしのレナとか魅音とかの、あんな感じの目です)が、駅で主人公と仲良く腕組んで歩いていた世界の首をのこぎりでスパッと切って殺したり、世界が誠を包丁で刺したり(ま、コレは主人公が悪いっちゃ悪いな。世界と言葉の二人とも中出しして孕ませちゃったんだしなぁ・・・)、誠のマンションの部屋(地上7階)から世界と誠の目の前に飛び降り自殺しちゃったり・・・。
鮮血は飛び散るし肉体ぐちゃりだし(汗)、インパクトのあるエンディングが3つ程ありました。いやはや、ラブストーリーでグロを見るとは思わなんだ・・・。 しかもこういう所だけはきっちりとフルアニメーションでやんの(;゚Д゚)
まあ、↑のようなシーンが苦手じゃ無い方は一度プレイされるのもアリかなって思います。それを除けばそれなりに楽しめます。
但し、冒頭にも書いたように、主人公が怖ろしくヘタレなので、感情移入は絶対出来ないと思われますのでご了承をwww
まともなヒロインはいねぇのかー?w
個人的には一番まともなヒロインは刹那でした。寡黙な感じ、おまけにちびっ子、まさに萌えでしたw
一連の流れの中に「刹那」っていうタイトルの章があるんですが、そのエンディングはちょっと切なかったです。「刹那」だけに、じゃなくて、刹那の主人公を思う気持ちを考えるとねぇ。何でこんなヘタレ野郎がモテモテなんじゃ!って思います。
オマケ
栗林みな実さんの「あなたが・・・いない」(SchoolDaysのエンディング)とSchoolDays本編との絡み方、とりわけメインヒロインの一人・西園寺世界の切ない?心情について紐解いてみたいと思います。因みにかなり辛口ですので、(居ないとは思うが)誠に感情移入が出来た人は読まない方が無難ですよ。
以下、あなたが・・・いないの歌詞とそれに対する俺のコメントを記してみます。
笑顔が揺らぐ 声が震える 滲んでく景色
ま、コレは本編とかぶるので省略
仲良くなりたくて声かけたの 純粋な瞳 まぶしくて
仲良くなりたいのはいいんだけど、誠って純粋な目してるかぁ?w
恋する乙女にゃそう見えるのかもね、あの濁った眼がwww
近くにいたいから もっともっと 小さな痛みは知らないふり
コレは席替えの時に刹那に我が儘言って隣の席にしてもらったヤツね。小さな痛みっていうのはやっぱり刹那に対してなんだろうな、この時点では。
本当に大切な人を いつの間に手に入れたの?
はしゃいでる いつもよりおしゃべりね 突き刺さる現実
誠と付き合うようになってから、言葉(ことのは)は以前とは比べられない位に明るくなります。当然、世界としては、自分がお膳立てして上手くいったんだから喜ばしい事なんでしょうけど、心の内を考えると複雑・・・。っていうか、二人が仲良くすればするほど世界の心はボロボロになっていく訳でw
笑顔が揺らぐ 声が震える 気づかれぬようにうつむく
もう、この辺で世界が如何に耐えているかがよ~く解りますねw ま、そのうち誠とも色々散々デキるようになりますからもうしばらくの辛抱ですよっとwww
あなたがいない ここにはいない
解りあえたのに 埋まらない距離
ここが一つの山場でしょうかねぇ。一度、言葉(ことのは)と付き合ったものの、なんとなくノリが悪い、オレはこのままでいいんだろうか、などと誠のヘタレパワーが最高潮に達しますwww
そして、クラスメートの目の前で「オレが一番好きなのは、世界なんだ!!」とか抜かします、このヘタレ野郎www
この時の世界の涙混じりの笑顔が私的には実に痛々しいです。一応、二人ともが両想いであると言うことは解ったのに、結局言葉(ことのは)にはそのことを言わないし、挙げ句の果てには「言わなくてもいいんじゃないか」「言えないよね」ってお前ら何してるんじゃ!と思わずつっこんでおきました。
コレを解り合えたと言っていいんでしょうかねぇ?何にしろ、誠は世界とやりまくってる訳ですし、その一方で言葉(ことのは)に対しても「オレはお前が好きなんだ」みたいな態度を見せてるし、ヤッちゃう訳ですからwww こりゃ二人の距離は一生埋まりませんわなw
言葉(ことば)交わすだけで嬉しくなる 優しい瞳に包まれて
ひたむきな気持ちに怯えながら 精一杯の想い そっと捧げた
まだ騙されてるんですか?www ヤツの瞳には「女の体」しか映ってないってのwwwww
確かに言葉(ことのは)の誠に対する想いっていうのはオソロシイほどのモノがありますから怯えるのも解りますが、所詮誠はヘタレですからねぇ・・・。
本当に大切な出会い ゆっくりと育みたい
届けたい 届かない いつからか 不安だけ膨らむ
多分、本当に大切な出会いは誠とでは無かったんですよ、っていうか、ヤツと出会ったからこそいまの最悪な状況がある訳で。これなら入学式の時にさっさと刹那に譲ってしまった方が良かったような気もするねぇ。あ、そうすると今度は刹那が可哀相かwww
#刹那は私的には激萌えキャラですので。誠とヤッちゃう時点で既に可哀想だとか思い出してる俺ってダメ人間だな/(^o^)\
結局、誰と付き合っているのかよくわからんような状態なのに、言葉(ことのは)にアンアン言わせながら「世界の事傷つけて・・・オレって最低だ」とか言ってるような精神分裂気味のヘタレ野郎にゃ、気持ちなんぞ一生届かないと思いますが?www
いやー本当に誠って最低ですねwwwwwwwwwwww
離れる事が運命なんて ずっとこのままと信じてた
あなたがいない ここにはいない 受け入れられずに探し続けた
これは世界の事っていうよりも刹那の気持ちを表しているような気がしますねぇ。入学式の時から気になっていたのは元々刹那ですし、世界が誠の事を好きだと知ったときも、側にいられるなら相手が世界ならいいよ、って思っていたのも刹那ですし。
結局の所、世界も刹那も同じなんですよね。自分を殺して相手の事を考えてしまうっていうのは。
涙が伝う 言葉(ことば)は消える 絡まる想いほどけない
あなたがいない ここにはいない 行く先無くした 孤独なため息
なんというか、切ないくらいに世界がヘタレ野郎の事を想っているのが伝わってきます。いやぁ~可哀相です、世界(笑)孤独なため息っていうのも本編で良く出てきますからねぇ。
笑顔でいるから 好きでいさせて
もうここまで来るとマジで可哀相です、世界w さっさとヘタレ野郎の事なんぞ忘れてしまえばいいんです。多分、「好きでいさせて」なんて言ったら、「勿論だよ。だってオレも世界が好きだし・・」とか平気で(しかも真顔で)言うんでしょうね、ヤツは。で、舌の根も乾かないウチに言葉(ことのは)とヤッちゃうんだろうね。
所詮、誠は頭で考えていることと下半身の行動が不整合な、単なるセックスマシーンだと言うことができるでしょうwwwww